【本紹介】『もっと知りたい双極症 第2版 ココロの健康シリーズ』加藤忠史 著

心(脳)の疾患【双極症・PMDD】

こんにちは。空色の森です。

本記事では、加藤忠史さん(順天堂大学医学部精神医学講座 主任教授)著『もっと知りたい双極症 第2版 ココロの健康シリーズ』をご紹介させていただきます。

最後までお読みいただけますと幸いです(^^♪

この本をおすすめしたい方は以下のとおりです。

・双極症(双極性障害、躁うつ病)について知りたい方<疾患・治療など>
・双極症の方
・身内や知り合いに双極症がいる方

2024年10月17日に初版第1刷が「株式会社 翔泳社」より発行されています。エメラルドグリーンを基調としたゆるくふわっとしたデザインとなっており、堅苦しさを感じさせないデザインとなっています。

本書は5stepで構成されています↓

step1 病気をどのように受け入れたらいいの?
step2 もっと知りたい症状・治療のこと
step3 もっと知りたい薬の知識
step4 もっと知りたい再発予防のセルフケア
step5 もっと知りたい原因解明に向けた研究の歩み

医学部の先生が書かれているので信憑性は高いと思われます。専門用語が含まれている部分もありますが、イラストや図を用いて説明されており、わかりやすかったです。

各章の概要については以下のとおりです。

・双極症の「寛解」の意味
・治療で目指す場所
・治療が中々うまくいかない時の原因
などについて小漫画と共に記載されています。

漫画があることで、双極症でない方であっても双極症の方の悩みがイメージしやすくなっています。
あと、キャラクターが可愛いです。

・双極症の症状(混合状態・躁転・うつ転・カタトニア・急速交代・依存症など)
・躁状態・うつ状態の解説(チェックリスト付き)
・他のうつ病との鑑別
・維持療法のコツ
・考え方(認知)について
などが詳しく記載されています。

ページの左側には、ネコの先生(?)が吹き出しの中でそのページのポイントを解説してくれているので、私は読みやすいなと感じました。

気分安定薬や非定型抗精神病薬について記載されています。

よく使われる薬に関しては、1つずつプロフィール形式で紹介して下さっています。あと、イラストが可愛いです(2回目)

薬のいいところだけでなく、副作用もしっかりと解説して下さっているので心強いです。

私はこの項目がとっても役に立ちました。

題のとおり再発予防のために必要なセルフケアが具体的に紹介されています。
具体的に書かれているため、「今日はこれをやってみような」「これには気を付けよう」など本を読んだ後に行動に移しやすいです。

躁状態やうつ状態のサインも掲載されており、自分の状態を客観的に見ることができるようになっています。

妊娠・出産というライフイベントで気を付けたいことも解説して下さっており、読者の未来を大切にして下さっているんだなぁと感じました。

双極症の歴史とこれまで行われてきた研究について記載されています。

年代ごとに分けて記載されており、「こんな風に研究がされているんだぁ」と勉強になりました。

本書を読んで、双極症は短期で見るのではなく長期の安定を目指すことが大切であるということがわかりました。

ただ、「長く付き合わなければならない」と悲観するのではなく、「上手に一緒に生きていく」という感覚を大切にしていきたいと感じました。

セルフケアの章では、とにかく規則正しい生活と睡眠が大切であると学びました。私は双極症スペクトラムうつ病と診断されています。規則正しい生活を心がけているつもりではありますが、睡眠は時間を削ってしまうことがあります。そして、その次の日は確かに気分がハイになっていたり、逆に動きが緩慢になったりする気がします。
睡眠は今後の課題ですね…(;’∀’)

本書全体を通して、専門的な視点からの解説に加え、初学者にとってもわかりやすい内容であると感じました。双極症は家族など周囲の方々の協力が治療において大切です。本書を身近な人にも共有して理解が深まり、治療が効果的に進んでいけばいいなと思いました。私もさっそく家族におすすめしようと思います(読んでくれるといいな(*´ω`*))

最後までお読みいただきありがとうございました(*- -)

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